一目均衡表の「雲」の厚みを利用してボラティリティを示すインジです。
先行スパンAとBの間の値幅が雲となりますが、このインジではその時の雲の厚みと、それを移動平均化して標準偏差を求めたものを比較して、その時のボラティリティを示します。
このインジの値が100を超えた時は、その時の雲の厚みが2標準偏差をブレイクしており、それだけ相場が過熱していると解釈します。
逆に20以下の下限値にある時は、雲がねじれていたり、限りなく薄くなっている状態になります。
使い方としてはADXと似ており、上昇すると高ボラティリティ、下降すると低ボラティリティとなります。
一目均衡表の雲と一緒に表示しました。
通常、雲は現在の26期間先にプロットしますが、このインジでは26期間先にプロットせずに現在の値として利用しています。一緒に表示している雲も26期間先にプロットしていません。
基本的な使い方としては、相場のボラを見る際に使いますが、上限や下限に到達した時、上限や下限から戻ってきた時にサインも出せます。
他の手法と組み合わせると面白そうです。
また、このインジの面白い点として、レンジ性の強いトレンド相場では上限にも下限にもいかない状態が続きます。
このチャートの右半分ではゆっくりとした上昇局面ですが、ラインの色が灰色のままです。
このような相場ではブレイクを仕掛けると、すぐに損切りになりますので、このインジを使ってエントリーをフィルタリングすることで、ダマシも避けられそうです。
雲を使ったとても面白い指標だと思います。
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