今回は、XMで利用できる経済指標カレンダーとその使い方について解説します。
XMでは、下記のような経済指標カレンダーを見ることができます。
経済指標カレンダーに記載されている内容は以下の通りです。
- 発表時間(日本時間)
- 関連する通貨
- 重要性
- 指標名
- 実際値
- 予想値
- 前回値
分かりやすくまとまっていますので、「今日どんな指標があるか?」が一目でわかります。
重要度については牛のマークが多いほど重要です。
経済指標フィルター機能の使い方
経済指標と言っても、毎日世界中のどこかで経済指標が発表されています。
FX初心者の方にとっては、何が重要なのか?どこの国の指標を見ればいいのか?という疑問も出てくるでしょう。
そんな時に役立つのフィルター機能です。
カレンダー上部にある「フィルター」をクリックすると、以下のようなフィルターが展開されます。
フィルターでかけられる項目
- イベント名の検索
- 表示する国
- 表示する時間形式(発表まで残り時間か発表時間か)
- 表示するカテゴリ
- 重要度(1~3)
一番簡単に重要指標を絞れるのは、最後の「重要度」の牛3つに✔を入れるやり方です。こうするだけで、市場が大きく動く可能性の高い指標を知ることができます。
注目されやすい重要指標について
数ある指標の中で、注目されやすい経済指標としては以下のものがあります。(特にアメリカのものは重要です)
- 消費者信頼感指数(CCI)
- 消費者物価指数(CPI)
- 耐久財受注
- 労働コスト指数(ECI)
- 国内総生産(GDP)
- GDPデフレーター
- 鉱工業生産(IP)
- 鉱工業生産と設備稼働率(IPCU)
- 国際貿易(貿易収支)
- 経済研究所(IFO)
- 全米購買部協会指数(NAPM)
- 非農業部門雇用者数
- 生産者物価指数(PPI)
- 購買担当者景況指数(PMI)
- 小売売上高
- 短観(全国企業短期経済観測調査)
- 失業率
- FOMC
この中でも特に失業率(雇用統計)、消費者物価指数(CPI)、FOMCは特に重要です。
FOMCの金利決定はCPIや雇用統計の結果をもとに行われます。
そのため、これら3つの指標は密接に関連しており、それぞれの指標が発表されると様々な憶測が巡って相場は大きく動きます。
経済指標に関する注意点
それでは、実際にトレードする時の注意点についてもあわせて紹介しておきます。
発表直前の変動に注意
重要な経済指標が発表されるタイミングは、非常に相場が変動しやすいです。
変動は発表されたタイミングだけでなく、発表される直前から始まります。
例えば雇用統計などでは発表30秒前くらいから変な動きを見せたり、フライングしたかのような動きが見られます。
これらは機関投資家たちの憶測や事前に仕入れた情報によるもの、そして機関投資家たちの鍔迫り合いだと考えられます。
指標トレードをされる際は発表前から注意しておくべきでしょう。
予想値を鵜呑みにしない
各経済指標には、予想値というものがあります。
これは、経済アナリストがまとめデータを元に公表されています。
経済指標で生じる為替相場の変動は、基本的には予想値や前回値からの増減から説明することができます。
そのため、出た数値については予想値と前回値を基準にして公表されたデータを確認すると良いでしょう。
ただし、予測値や前回値との比較だけで動く方向が当てられるほど相場は簡単ではありません。
相場には「織り込み済み」という言葉があるように、既に指標結果が価格に盛り込まれている場合は、結果が良かったとしてもその国の通貨が売られてしまうこともあります。
このような現実もありますので、その時の相場の流れ、市場参加者の感情、サプライズ感なども考える必要があります。
経済指標におけるサプライズについて
特に指標が大きく動くためには「サプライズ」が必要です。
サプライズとはその名前の通り、市場参加者の予測(コンセンサス)を超えた数値や発表があることです。
- 市場が金利据え置きを予測している中で、突然の利上げや利下げの発表
- 雇用統計で、予測が20万人の増加なのに、40万人増加や5万人増加など極端に離れた数字が出る
出た指標がサプライズなのかどうかを判断できるようになるためには、日ごろから各経済指標の結果を確認したり、ニュースを見て現在の市場のコンセンサスを知っておく必要があります。