FX取引をする際に必要なのがFX業者です。
FX業者は国内の業者と海外の業者があり、初心者の方の殆どが国内の大手の業者を利用している思われますが、海外FXについては、あまり知識がなく、信用できないと思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに海外FX業者は全てが安全とは言えませんが、高いレバレッジやボーナス、ゼロカットなど、多くのメリットがあります。
しかも最近は日本語サポートにしっかり対応し、信用と利便性のある業者が増えてきています。
このようなメリットを考えると、海外FXは初心者にもおすすめできます。
そこで本記事では海外FXに関するメリットやデメリット、優良業者を見極めるポイント、海外FXを使う上で注意しておくべき点等について詳しく紹介していきます。
海外FXとは
海外FXとは、日本国外にオフィスを持つ業者に口座を作り、FXを行うことを指します。
最近では日本語に対応できるサイトやサポート人員を用意してある業者も多く、言語の壁を感じることが少なくなりました。
その一方で、日本国内に本拠を持つ業者を使う場合は「国内FX業者」に分類され、海外FXとは分けて考えられます。
このような国内FX業者は金融庁の規制に従う義務があり、ガチガチなルールを守らなくてはなりません。そのため各業者のサービスに大きな差異はなく、画一化されてしまいがちです。
海外業者はそのような制限がないため自由度が高く、尖ったサービスを提供できるという利点があります。
ただし金融庁の認可は受けていないため、利用には自己責任も伴います。
海外FXの利用は違法ではない
国内に拠点・オフィスを持つ業者の場合は金融庁の認可が必要です。
海外業者は金融庁の認可は受けていませんが、トレーダーとして利用しても違法に問われることはありません。
そこで得た利益も、もちろん合法的に出金できます。(ただし、利益に関しては雑所得になります)
海外業者のほとんどは、日本人だけを対象にサービスを提供しているわけではなく、世界中のトレーダーを相手に、グローバルな環境の中で顧客獲得競争を行っています。
その中でわざわざ日本の金融庁の認可を受けるメリットがそれほど無いのが現状だと思われます。
日本に法人がある海外FX会社は、実際には国内の証券会社
「海外FX」=海外に拠点のあるFX業者となることが多いのですが、本社が海外にありながら、日本国内にも現地法人がある業者もあります。
- OANDA証券
- サクソバンク証券
- FXTF
- フォレックス・ドットコム
これらは名称としては世界各国で使われている社名やブランドですが、日本国内にもオフィスを構えていて金融庁に登録しています。
そのため、国内FX会社と同じ金融庁の規制を受けることになります。
国内業者と海外業者の主な違い
実際に国内のFX業者と海外のFX業者では、大きく分けると、以下のサービスの違いが挙げられます。
- 最大レバレッジ
- 取引方式(DDかNDDか)
- ゼロカットシステム
最大レバレッジ
国内業者では2013年よりレバレッジが最大25倍に制限されています。そのため、ほとんどの業者で最大レバレッジは25倍です。
一方で海外業者では、レバレッジ規制のない国を拠点にしてサービスを提供しているため、レバレッジの制限はありません。
その結果、多くの海外業者では低くても100倍前後、高い場合は1,000倍~無制限のレバレッジを提供しているのが大きな違いです。
また同じ業者で、一般的な倍率と高倍率の口座を用意していることもあります。
「ハイレバレッジ=悪」と言われたりもしますが、トレーダーからすれば、選択肢が増えることは決して悪いことではないと思います。
レバレッジはうまく利用すれば強力な武器になります。
取引方式(DDかNDDか)
多くの国内FX業者では、実際の取引方式に「DD方式」と呼ばれるものが採用されています。
DD方式は相対取引とも呼ばれ、業者とトレーダーが相対で取り引きをする方式です。
もっと分かりやすく言えば、顧客の注文を受けた業者が、それをインターバンクに流すも自社内で完結する(呑む)も自由という方式です。
これはスプレッドを小さくできる反面、場合によっては「顧客の損失=業者の損失」となることもあり、取引の透明性が失われてしまうのが難点です。
一方、多くの海外FX業者では「NDD方式」と呼ばれるものが採用されています。
NDDは基本的に顧客の注文をインターバンクに流します。
そのため約定力が高く、取引の透明性も保たれますが、スプレッドは広がってしまいがちです。
FXの取引方式については、以下の記事で詳しく解説しています。
ゼロカットシステム
FXでは相場が急変してしまうと損失が大きくなり、瞬間的な値動きによってロスカットが追い付かず、証拠金以上の損失を出してしまうことがあります。
国内業者の場合、「追証」として証拠金以上の損失分をFX業者に支払わなくてはいけません。
しかし、ゼロカットシステムを採用する海外FX業者では追証は一切なく、トレーダーが抱えた借金分を業者側が負担してくれます。
ゼロカットシステムこそ投資家保護として国内業者でも採用してほしい所ですが日本の「金商法」で「顧客の損失を証券会社が肩代わりしてはいけない」と決まっているため、国内業者は法律的にゼロカットが採用できません。
加えて、海外業者ロスカット率が低めに設定されています。
ロスカット率とは、証拠金維持率が決まったパーセンテージを割ると強制的にロスカットするか?というものです。
国内業者では100%以上に設定されていることが多いですが、海外業者では50%、20%、0%の所があり、その分だけロスカットにならずに耐えられます。
つまり、ハイレバレッジで大きく動く相場でエントリーして、大きく勝てたら大儲け、負けても損失は証拠金だけ・・・というトレードができますので、1万円くらいの少ない資金で大きく資金を増やしたい方にお勧めです。
海外FXのメリット
海外FXには、国内FXにはない多くのメリットがありますのでご紹介します。
- ハイレバレッジとゼロカット、そして低いロスカット水準で少額から大きな利益が狙える
- 世界標準の取引ツール、MT4やMT5が使える
- 扱える銘柄や通貨ペア数が多い
- 取引の透明性が高い
- 約定力が強く、急変時でも拒否されない
- 複数の口座を保有できる
ハイレバレッジとゼロカット、そして低いロスカット水準で少額から大きな利益が狙える
海外FX業者を使うことで得られる最大のメリットは、ハイレバ、ゼロカット、低ロスカット水準で取引が出来ることにあります。
これら3つが組み合わさることで、少額であっても低リスクで大きな利益を狙うことができます。
例えば、1万円があった場合、これをレバレッジ1000倍で取引すれば、クロス円であれば100万通貨のポジションが取れます。1pips動いたら1000円の変動です。
この条件で「ここだ!」と思えるポイントで取引をすれば、1回の取引で1万円以上の利益(100%)以上の利益を狙うことができます。
しかも海外FXはゼロカット水準が20%や0%の所もありますので、なかなか強制ロスカットになりません。
最悪レートが飛んで逆行しても、ゼロカットのおかげで損失となるのは1万円だけですので、口座資金はゼロになるものの、低リスクでより大きな利益を狙うことができます
このように高い資金効率で取引をすることで、少額からでも短期間で資金を一気に増やすことも可能です。
取引額や口座残額が増えるに従い、レバレッジの上限が制限されてしまうケースも少なくありません。
補足:ロスカット水準にいて
強制ロスカットとは、保有しているポジションで 含み損が増えた場合、一定の基準になると強制的にそのポジションを決済してしまう仕組みです。
実際には、証拠金維持率を見てどの程度の水準になっているかで判定されます。
国内FXの場合、おおむね証拠金維持率が100~150%になった時点でロスカットされる設定になっています。
それに対し海外FXでは、多くが0〜20%程度となっているので、そう簡単にはロスカットされません。
ギリギリまでロスカットされないと言うことは、その後のチャンスを逃さない可能性が高まります。
MT4やMT5が使える
国内FXでは多くの場合、各業者が独自の取引ツールを提供しています。
各社の取引ツールは操作性や表示、使い勝手が大きく異なるため、業者を乗り換えると、まずはツールの使用感を確かめたり、使い方を学ぶことから始めなくてはいけません。
しかも国内業者の提供するテクニカルツールの多くが操作性・機能性に乏しく、ユーザーのことを考えて作られているとは考えにくいものもあります。
それに対し海外業者の多くは、MT4やMT5に対応しています。
これらは言うまでもなく世界トップシェアのFX取引ツールで、高い性能とカスタマイズ性を持っています。
通常の手動売買に加えて、自動売買機能も付いており、トレードの幅を広げられる素晴らしいツールです。
当サイトでは、世界中のトレーダーやプログラマーが作成したカスタムインジケーターやEAを大量にご紹介しています。
一度MT4やMT5の使い方を知れば、仮に業者を切り替えることになっても、取引ツールの使い方をゼロから覚える必要はありません。
それまで使っていたインジケーターや自動売買機能も、そのまま継続できるのがメリットです。
扱える銘柄や通貨ペア数が多い
取引できる銘柄が多いことも、海外FXのメリットです。
銘柄は通貨ペアに限りません。
金などの貴金属や原油、インデックス、暗号通貨なども取引対象とできるのが海外FXの強みです。
対して国内FX業者では、そこまで幅広いラインナップがありません。
FX以外の銘柄を扱ってみたい場合、新たにCFD専用の口座を作る必要があって面倒です。
しかしMT4やMT5が使える海外業者なら、同じ画面から同じ要領で多様な銘柄が注文できるため、さらに利便性が高まります。
また通貨ペアだけを見てみても、国内FXは多くは十数種類から30種類程度です。
それに対し海外FXの場合、30種類や40種類はもちろん、50種類以上の通貨ペアを提供している業者もあります。
価格や取引の透明性が高い
海外FXでは、多くの場合、NDD方式(None Dealing Desk)が採用されています。
NDD方式では、FX業者は顧客からの注文をそのままインターバンクに流します。そのため、提示される価格が非常に透明性が高く、想定通りに約定される可能性も高まります。
一方で多くの国内業者が採用しているのは、DD方式(Dealing Desk)です。
DD方式ではトレーダー同士の注文を業者側が相殺(マリー)し、残った分をリクイディティプロバイダ(LP)に流します。
しかし、残った分の注文全てをリクイディティプロバイダに流すわけではありません。
注文の一部を敢えて流さないように判断することで、トレーダーの損失がFX業者側の利益になることになります。
こうなると、業者側に都合の良い取引をさせられることになり、損切りの逆指値が異様に滑ったり・・・などの不利なトレードが続くことになります。
もちろんDD方式の全てが悪いわけではありません。
しかし、顧客の注文がインターバンクに流れていないことを考えると、NDD方式の方が取引の透明性は高く、トレーダーの不利も少ないと言えます。
約定力が強く、急変時でも約定拒否がない
スプレッドが狭くても、約定力が弱いと実質的なスプレッドは広くなります。
そういった意味で、約定力は非常に重要です。特に気を付けないといけないのは相場が急変時の時です。国内FXのようなDD方式の場合は、自社が損失を出さないようにするために、顧客の注文を拒否することがあります。
特に指標発表後に相場が大きく動いている時、大ロットの注文が異様に入りにくくなります。
エントリー注文が拒否されるのはまだマシですが、損切りが約定されず資産を失ったり、時には残高がマイナスとなって追証を受ける可能性もあります。
それに対して海外FXでは業者が取引に介入しないNDD方式を採用しているので、サーバーダウンなどを除き、意図的に約定拒否が行われる事はありません。
そのため損失リスクを大きく抑えることができるのです。
複数の口座を保有できる
国内FXの場合、同じ業者で1つの口座しか保有できません。
複数の手法について分けて使いたい場合は、複数の業者の口座を開く必要があります。
しかし、MT4やMT5を採用する海外FXであれば、1つのアカウントで複数の口座を持てますので、手法ごとや使うEAごとに別々の口座で運用ができます。
MT4やMT5は1台のパソコンに複数個インストールできます。
同じ業者のMT4であっても複数個インストールできます。
詳しくは以下をご覧ください。
海外FXのデメリット
海外FXには国内FXと比較して多くのメリットがありますが、固有のデメリットもあり、それが「海外FXは危険」と言われる要因ともなります。
ここでは、海外FXを利用する上で押さえておくべきデメリットを紹介します。
- 悪徳業者が紛れているリスク
- ハイレバレッジで資金がなくなる危険性
- スプレッドが広い
- 出金に時間や手数料がかかる
- 信託保全をしていない業者もある
- 税金の扱いが国内と異なる
- トラブルへの対応が難しいことがある
シンプルな枠で囲む
少し小さなフォントでしれっと目立つ感じで補足説明を追加することができます。
悪徳業者が紛れているリスク
最も注意しなくてはならないのが、海外業者の中には、悪徳業者も紛れていると言うリスクです。
口座開設と入金は簡単にできるものの、出金に異様な時間がかかったり、出金要請を拒否したり、中には倒産を装ってそのまま行方不明となってしまうケースもあります。
このような悪徳業者を見抜けず口座を作ってしまうと、お金だけ取られてしまうことになりかねません。
普段の取引で利益を出しても、それを引き出せないのでは全く意味がないでしょう。
特に出金に関するトラブルは、非常に多い問題の1つです。
出金できなかった人たちがX(twitter)で情報を出してくれますが、なかなか解消されることはありません。
詐欺やトラブルを避けるには、過去に実績のある業者を使うのが1番です。
実際にあった、海外FX業者の出金拒否⇒トンズラの例
海外FX業者の中には豊富なボーナス等で顧客を集めて入金させて、出金拒否をするケースが実際にあります。
特に2023年はこのような事件が多くありました。
具体的には以下のような業者です。
- hastforex(ハストフォレックス)
- gemforex(ゲムフォレックス)
- FX fair(エフエックスフェア)
- BAcapital(ビーエーキャピタル)
- zaix(ザイックス)
- AssassinFX(アサシンエフエックス)
これらの多くは、確かに海外を拠点にして日本人向けにFX取引を提供する「海外FX業者」ではあるものの、実質的には世界展開をしておらず、日本人向けのみに展開してるFX業者でした。(経営陣に日本人が入っていました)
これらは過剰なボーナスやインフルエンサーの紹介等を利用して顧客を集め、十分に顧客が入金したら、以下のような暴挙に出ました。
- 難癖をつけて出金しない
- 出金を渋って出金までに異様に時間をかける
- 価格レートを一気に動かして強制ロスカットにする
- 最終的にはトンズラする・・・
このような信頼性の低い業者を使ってしまうと、預けた資金が戻ってこなくなることや、レート操作で大きな損失を負ってしまうリスクがあるのです。
大事なのでもう一度言います。
「海外FX業者」ではあるものの、実質的には世界展開をしておらず、日本人向けのみに展開してるFX業者には注意して下さい。
金融庁の認可を受けていない
海外FX業者は、日本の監督官庁である金融庁の認可を得ていません。
金融庁の認可が無いことで「レバレッジ規制、ゼロカット、低ロスカット水準、豊富なボーナス」といったメリットを享受できるのですが、悪徳業者を簡単に見抜けないデメリットが浮かび上がります。
悪徳業者が金融庁に登録してあれば、何か問題がっても即座に営業停止などの処分を課して、それを世に広めることができます。
ハイレバレッジで資金がなくなる危険性
ハイレバレッジは一気に資金をなくしてしまう危険もある、諸刃の剣です。
資金を増やせる強力な武器でもありますが、逆行すればそれと同じスピードで資金を失います。
ハイレバでトレードする際は、それを最大限に生かせるようなトレード手法と資金管理戦略で挑むようにしてください。
スプレッドが広め
NDDを採用する海外FX業者はスプレッドが広めです。
なぜならNDDを顧客の注文をそのままインターバンクに流すため、取引手数料としてスプレッドを得ているからです。
ここを過度に狭くてしまうと業者の利益を圧迫し、事業が継続できないため、どうしても一定の幅が必要となってしまうのです。
一方でDD方式の多い国内業者では、顧客の損失が業者の利益になるため、スプレッドを狭くすることができます。
また、金融庁の規制が厳しく目立ったサービスを打ち出しにくいため、スプレッド競争が激化しており、その結果、低スプレッドになっています。
ただし海外FX業者によっては、スプレッドが限りなくゼロに近い口座を用意しているところもあります。
出金に時間や手数料がかかる
詐欺や悪徳業者でなくても、出金時については細かなルールがあり、着金するまでに時間や手数料がかかることも、海外FXのデメリットと言えるでしょう。
国内FXの場合、出金を要請すると、遅くとも2〜3日以内に指定した銀行口座にお金が振り込まれるのが一般的です。
仮に振り込まれなかった場合でも、ユーザサポートに問い合わせを入れれば早期に解決されるでしょう。
それに対して海外FXでは、多くの場合、海外の銀行から日本の銀行に宛てた国際送金で出金します。
一般的には出金の手続きをしてから指定の国内口座に着金するまで、数営業日前後、手数料も2,000円〜4,000円ほどかかるケースが多くなっています。
業者によってはbitwalletで出金できるところがあります。
bitwalletを経由して出金すれば、限りなく手数料を押さえることができますのでお勧めです。
信託保全をしていない業者もある
FX業者は顧客から預かった資産を、分別管理と信託保全という2つの方法で管理しています。
トレーダーから預かった資金を会社の運用資金と分けて管理することで、仮に倒産した場合でも債権者からその資金が保全される方法です。
国内業者はもちろん、ほとんどの海外FX業者で導入されています。
分別管理をしていない業者の多くはどの国のライセンスも持っていません。
詐欺業者の可能性もありますので、絶対に関わらないでください。
提携する信託銀行など外部金融機関にトレーダーの資金を預けることで、さらに資金を厳重に保全していく方法です。
何かあった場合には、その金融機関から直接資金が戻ってきます。
国内業者は信託保全が金融庁より義務付けられていますが、海外業者にはその義務がありません。
そのため導入していない業者も多く、その面ではデメリットと言えるでしょう。
ただし信託保全は行っていなくても、保険に加入するなどして、万一の際に資金の補償を行う業者もあります。
この点についても詳しく調べておくことをお勧めします。
税金の扱いが国内と異なる
海外FXでの収益が1年を通して20万円を超えた場合、確定申告をして税金を納める必要があります。
しかし、その際の取り扱いが国内FXの場合とは異なることも海外FXの特徴です。
国内FXでの利益は「先物取引に係る雑所得」として扱われ、他の所得とは切り離された分離課税です。
税率としては稼いだ金額にかかわらず、一律で20.315%の税率がかかります。(所得税と住民税合わせて)
それに対し、海外FXで上げた利益は「雑所得」として扱われます。(これは暗号通貨取引の利益も同じです。)
雑所得は他の収入との合算で、給与など他の所得との合計額が課税対象になります。
総合課税の場合は累進課税になりますので、課税所得が330万円超えると、所得税20%+住民税約10%=30%となり、国内FXの税金を超えてきます。
海外FXを含めた年間の所得が1,949,000円までなら、課税額は約15%になりますので、国内FXよりも安い納税額になります。
また国内FXでは認められている3年間の繰越控除や損益通算が、海外FXでは利用できません。
例えば、国内FXでは2年連続で100万円負けて、3年面で200万円の利益がでた場合、3年間を通算すると0円ですので非課税になります。
しかし、海外FXでもパソコンや書籍、セミナー、ツール代などは経費として算出することは可能です。
トラブルへの対応が難しいことがある
出金トラブルや口座凍結など、何らかのトラブルがあった場合、海外業者では対応が難しくなってしまう可能性があります。
サービスを使っていて何かしらのトラブルが起きてしまうのは、国内国外を問いません。
しかし国内であれば必ず日本語のサポートがあり、金融庁の指導もあるので、それほど問題がこじれる事は少ないでしょう。
一方、海外業者の場合は言葉の問題もそうですが、会社の所在が遠方で金融庁の管轄外でもあることが問題です。
管轄する地域の裁判所もありませんし、積極的にトラブルを解消してくれる仲介者もいません。
悪徳業者は言うまでもありませんが、特に問題がない業者でも、距離や言葉の壁を越えてトラブルを解消するのは国内業者に比べて難しくなってしまう可能性があります。
本当に優良な海外FX業者を見極めるポイント
最後に本当に優良な海外FX業者を見極めるポイントについて解説します。
- どこの金融ライセンスを取得しているか?
- 資金は信託保全されているか?
- 過去の実績・トラブル等はどうか
- ネット上の評判や口コミはどうなっているか?
- 日本語対応は万全か?
どこの金融ライセンスを取得しているか?
日本の金融庁の認可を受けていない海外FX業者も、どこかの国の金融ライセンスを保有していることが多いです。
金融ライセンスについては、国や地域で取得難易度が違いますが、とりあえずどこかのライセンスを保有していれば一定の信用が置けるでしょう。
理想はXMのようにグループ企業内にイギリスやキプロスといった取得難易度の高いライセンスを複数保有しているところになります。
XMの日本向け法人は、サービスや規制の都合上これらのライセンスを保有していませんが、同じグループに難易度の高いライセンスを保有している業者は信頼性が高いです。
一方で、ライセンスを一切取得することなく、未登録のまま運営されている業者も決して皆無ではありません。
こういったところは、本社の所在を明記していたとしても、実際に行ってみると普通のアパートだった・・・なんてこともあります。
未登録の業者では絶対に取引しないようにしましょう。
資金は信託保全されているか?
大事な資金を預けるのですから、入金したお金がどのように管理されているかは重要です。
分別管理はもちろん、信託保全されている業者を選んだ方が安心できます。
信託保全されていれば、最悪その業者が倒産しても、口座の残高分の資金は返ってきます。
国内業者の場合は導入が義務付けられていますが、海外業者では任意となるので、事前に調べなくてはなりません。
保険に入っているところもありますので、それらについても知っておきましょう。
過去の実績・トラブル等はどうか
海外FX業者は常に新しい所が出ていますが、過去の実績が分からなければ、積極的に入金するべきではありません。
特に海外FX初心者の方は、長い営業実績があり、トラブル等が少ない所が一番です。
もちろん新しい業者だからという理由で、全ての業者が信頼できないわけではありません。
しかし海外の会社の場合、その実態がつかみにくいこともあり、本当に良い業者か見極めるのは素人には困難です。
ネット上の評判や口コミはどうなっているか?
ネット上の評判や口コミを調べるのも重要です。
過去にどのようなトラブルがあったか、何か特別なルールが存在するかどうかを知ることができます。
特に海外FX業者の場合、日本以外でサービスを提供しているところがほとんどですので、海外の業者レビューサイトを見ることをお勧めします。
中には日本では有名なのに、英語サイトでは全くレビューが無い所があります。
こういったところは、日本だけで営業している可能性があるので要注意です。
日本語対応は万全か?
サポートを中心に、いかに日本語に対応しているかどうかも確認したいポイントです。
当然ながら、日本人のスタッフが常駐している業者が最適です。
特に入金や出金に関しては何かあった場合、即座に対応する必要があります。
その時、英語や自動翻訳での対応では余計な手間がかかり、コミュニケーションがうまく取れないこともあるでしょう。
海外の業者で日本人スタッフが在籍している所は数が少ないため、それだけでも選択肢になります。
公式サイトが日本語化されていても、利用規約など一部のページが英語のままの場合もありますが、そうした業者も避けた方が賢明です。
海外FX口座に関するよくある質問
海外FXの情報を多角的に紹介いたしましたが、最後に初心者の方が抱きがちな質問をまとめてみました。
質問をクリックすると展開します。
逆に、サイトに英語表記が残っていたり、日本語でのサポートが不完全な業者は、避けた方が良いでしょう。
違法となる可能性があるのは、FX会社が国内で営業活動をした場合です。
仮にそれが問題視されても、トレーダーに非が及ぶことはありません。
口座に入金した以上の負担が出ることはないので、安心してください。
マイナス分を請求されて、督促で追いかけられたり、銀行口座や給与を差し押さえられることもありません。
そのため安心できる業者を使うことが絶対条件となります。
金融庁からの認可がない点については、過度な規制を避けるためや、本社の所在地が外国にあり認可は現地で取ってあることなどが理由です。
そのため日本以外で金融ライセンスを取得しているかどうかは、問われることになるでしょう。
またハイレバレッジはハイリターンが望める反面、損失額も大きくなりがちです。
そのため資金管理は国内FX以上に重要となります。
ただし勤務先から給与をもらっている人とは、税金の計算が異なります。
給与を得ている場合、FXを含む雑所得の年間利益が20万円を超えた時点で確定申告を行い、本業と合わせた所得合計に対して累進課税が課されるという計算です。
それに対し、無職や給与を伴わない自営業などの場合、基礎控除として48万円までの所得は課税が免除されます。
そのため他に収入がない場合、FXでの所得が48万円を超えた時点で、納税義務が出るのです。
ただし確定申告自体は、1円でも収入があれば、しておかねばなりません。
給与所得者の場合は勤務先が書類を税務署に提出しているので、20万円以内の個人的な雑所得は申告が免除されますが、無職の場合は元になる提出書類がないからです。
なお、ここで言う所得とは、収入から経費を除いたものです。
例えばFXでの利益が50万円あり、経費としてパソコン代の5万円を計上した場合、所得は45万円となるので課税の基準には達しません。
ということを証明するためにも、確定申告は真面目に行いましょう。
ただし勤務先から給与をもらっている人とは、税金の計算が異なります。
給与を得ている場合、FXを含む雑所得の年間利益が20万円を超えた時点で確定申告を行い、本業と合わせた所得合計に対して累進課税が課されるという計算です。
それに対し、無職や給与を伴わない自営業などの場合、基礎控除として48万円までの所得は課税が免除されます。
そのため他に収入がない場合、FXでの所得が48万円を超えた時点で、納税義務が出るのです。
ただし確定申告自体は、1円でも収入があれば、しておかねばなりません。
給与所得者の場合は勤務先が書類を税務署に提出しているので、20万円以内の個人的な雑所得は申告が免除されますが、無職の場合は元になる提出書類がないからです。
なお、ここで言う所得とは、収入から経費を除いたものです。
例えばFXでの利益が50万円あり、経費としてパソコン代の5万円を計上した場合、所得は45万円となるので課税の基準には達しません。
ということを証明するためにも、確定申告は真面目に行いましょう。